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「熟年離婚した女性のその後」幸せのためにやる事はこの6つ

女性熟年離婚を思い立ったとき、経済的にやっていけるのか、何から準備をすればよいのか分からず不安が山積みになりますよね。

この記事では女性の熟年離婚に焦点を当て、その後の人生を悔いのないよう送るためにやるべきことを解説します。

女性が熟年離婚するメリットとデメリット

女性の熟年離婚には、これまで母として妻として家族のために尽くしてきた分、残りの人生を自分らしく生きられるというのがメリットですよね。

では、心構えと準備をしっかりしない状態で離婚すると、どういったデメリットがあるでしょうか。

その場合は、経済的不安が続いて苦しむことになります。お金の問題は、その後の人生に大きく関わってきますので注意が必要です。

現在熟年と言われる世代の女性は、夫婦共働きの概念がまだ浸透していない時代に結婚しています。

結婚や子育てを機に仕事を辞め、専業主婦やパート労働に切り替えた方も多いことでしょう。

離婚後、不安と孤独感に押しつぶされないよう、しっかりと準備することが重要です。

熟年離婚後の一人暮らし生活費はひと月約14万円

熟年離婚後に一人で暮らしていくのに、生活費がいくら必要なのかは最も気になるところ。

こちらは総務省のデータを元に、65歳以上の単身シニア世帯のひと月の平均支出を表にしたものです。

ひと月あたりの生活費は、約145,000円となっています。

高齢世帯になると持ち家を所有している方が多いため、住居費が約12,300円で表示されています。しかし離婚後は賃貸物件に入居される方も多いかと思いますので、これに家賃分の差額がプラスされると考えるとよいでしょう。

※こちらは統計の平均なので、あくまでも一人で暮らす生活費のめやすとしてご覧ください。

【65歳以上の単身世帯の平均支出の内訳(ひと月あたり)】

項目金額(円)
食費36,615
住居12,382
光熱費・水道12,915
家具・家事用品5,325
被服・履物3,195
保健医療8,255
交通・通信11,984
教育娯楽12,916
その他消費支出(交際費を含む)29,559
非消費支出11,541
合計144,687

参照元:総務省『家計調査年報 2020年』

熟年離婚で後悔しないためにやるべき6つのこと

離婚するにあたって一番重要なのは、おおよその生活費とどれくらいのお金を受け取れるのかをシミュレーションすることです。

これまで専業主婦だった方でも、夫が働いてこられたのは内助の功があったからこそ。当然その分のお金を受け取る権利があります。

それ以外にも、熟年離婚の際にやっておくべき6つの項目をお伝えします。

①受け取れるお金をシミュレーションする

熟年離婚で受け取れるお金のうち主に知っておきたい「年金分割」「財産分与」「慰謝料」について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

年金分割

以前の法律では「国民年金(老齢基礎年金)」しか受け取れませんでしたが、2007年4月からはさらに厚生年金・共済年金も分割されるようになりました。

たとえば会社員の夫を持つ専業主婦で、最大で夫の厚生(共済)年金の半額が受け取れます。

分割の割合は双方の話し合いによって決めますが、合意に達しない場合は裁判所に調停の申し立てが可能です。

分割した年金の受け取りは、自分の受給開始が始まった時点からで、元配偶者の受給開始時ではないのでご注意ください。

元配偶者が死亡した場合や、自分が再婚した場合でも受け取れます。

財産分与

財産分与とは、離婚事由に関わらず、婚姻期間に夫婦が築いた財産を分け合うことです。

たとえば、家財道具、土地や建物、車、預貯金と退職金などが含まれます。

注意しなければならないのが、それぞれの家族から相続した土地や不動産、財産は含まれないという点です。

財産分与を受ける準備として、夫の財産を正確に把握しておくことをおすすめします。

その他、預貯金の記帳内容や夫の給与振り込み口座、生命保険の証書番号、基礎年金番号なども調べておきましょう。ローン借入返済額も重要です。

慰謝料

慰謝料は、離婚原因が夫の不貞や精神的虐待、暴力の場合などに受け取れます。性格の不一致など、一方に非があると認められない場合は受け取れません。

請求するには、証拠を準備するのが大切です。たとえば浮気現場の写真や、暴力を振るわれた映像の記録、精神的虐待を受けたなら日記に記しておくなど......

慰謝料の額は話し合いで合意に達しない場合、裁判所に申し立てが可能です。

②離婚にかかる費用と生活費を貯金する

離婚に際し、諸手続きや公証人、裁判所、弁護士、カウンセラーなどにかかる費用が必要です。

たとえば弁護士の費用はまちまちですが、1時間の相談料が1万円、調停を頼むなら30〜40万円くらいみておくとよいでしょう。

さらに当面の生活費として、最低でも100万円ほど用意しておくと安心です。

③仕事を見つけておく

一人で暮らしていくためには、生涯に渡り生活費を捻出するめどが必要です。

離婚をした段階で、年金受給まで年数があるケースも多いかと思います。充分な貯金がある場合をのぞいては、仕事を探しておきましょう。

高齢者用の仕事紹介の窓口も、積極的に利用するのがおすすめです。

④住む場所を確保する

持ち家がない場合など、離婚後に賃貸物件をさがす必要があります。

※シニア世代の賃貸物件探しについては、こちらの記事で詳しく書いていますのでぜひご覧ください。

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熟年離婚後は孤立無援にならないよう、住む場所にも配慮が必要です。たとえば、親身になってくれる友人が近くにいる、病院から近いなどの条件が整えば心強いですね。

もし夫の暴力などで家を出たい場合には、警察や配偶者暴力相談支援センターに相談してみるとよいでしょう。

⑤離婚に関わる法律を知っておく

離婚問題のお悩みは一人で悩まず経験豊富な専門家に相談しましょう。

弁護士に依頼する以外にも、以下のように無料で法律の相談に乗ってもらえる場所があるので覚えておきましょう。

・法律扶助協会:全国にある公益法人

・市町村にある役所

⑥心身を健康に保っておく

離婚闘争では、気力と体力が消耗されます。熟年離婚となるとなおさらです。

離婚に備え、心身を健康に保つよう心がけておきましょう。

たとえば治療が必要な箇所は、夫が健康保険を払ってくれている間に治しておくとよいです。

規則正しい生活と快眠、運動をして健康に自信をつけておくのも大事ですよ。

最後に参考動画を紹介します

【解説】全体では約3組に1組は離婚 大切なのは愛情?お金?…究極の二択

熟年離婚で後悔しないようしっかり考えましょう

熟年離婚を考えるなら、良い面と悪い面をよく考えた上で慎重に決断することをおすすめします。

そしてもし決断されたなら、残りの人生が悔いのないものになるようしっかりとした準備が大切です。

    • この記事を書いた人
    オガミキヨ

    オガミキヨ

    ◆提携ライター:音楽、美容・健康、EC、リユース他、多ジャンルのメディアで執筆中のWEBライター。ギター歴20年。レコード収集と純喫茶めぐりが趣味の一児の母です。