特殊なスキルや資格を必要としないWebライターは、その手軽さから副業としても人気が高まっています。しかし、実際にWebライターとして生活している人は、なかなか身近にいませんよね。一体どのように仕事を獲得してどれくらい稼いでいるのか、気になる方も多いのではないでしょうか?
この記事では、Webライターの年収や仕事獲得法などの実態や、実際にやってみてわかったことについてお伝えいたします。
Webライターについての基礎知識
まずはWebライターの仕事内容や働き方など、基本的な部分を確認しましょう。
仕事(執筆)内容
Webライターの仕事例は以下の通りです。
ポイント
- 企業サイトや個人ブログなどの記事
- Web広告の文章
- ECサイトの商品紹介
- インタビュー、取材
- 動画のシナリオ
Web上の文章を執筆するのはもちろん、内容によっては取材活動や写真撮影なども必要です。もし案件にこだわりがないのなら、あらゆるジャンルの執筆に取り組めるでしょう。多くの人に読まれる文章力はもちろん、情報収集力やSEOの知識も求められます。
主な業務スタイルは2種類
①フリーランスとして活動
案件ごとに契約を結び、仕事をこなした分だけ収入を得られます。未経験からでも活動しやすく、また場所や時間などを自由に決めて働ける点が魅力です。
②企業に雇われる
企業に入社し従業員として働きます。会議や社内の行事など、執筆以外の業務も任されるでしょう。ある程度の経験を必要とするケースが多いものの、フリーランスよりも安定した収入が確保できます。
収入の算出方法
企業に所属する場合の収入は時給・月給制ですが、フリーランスでは「単価制」が用いられます。
参考
【文字単価】1文字あたり〇円
【記事単価】1記事あたり〇円
例えば、文字単価1円で3,000文字の記事を書けば、報酬は3,000円です。記事単価は文字数に関係なく「1記事あたり5,000円」のように設定されています。ライターのレベル・作業内容・ジャンルの専門性などにより、単価は変動するのが一般的です。
Webライターの実態調査
ここでは、実際にwebライターとして活動している人について、以下の実態調査を見てみましょう。
実態調査の項目
- 年齢層
- 活動歴
- 年収
- 仕事獲得法
年齢層 |
|
20~30歳 | 17% |
31~40歳 | 39% |
41~50歳 | 26% |
50歳以上 | 18% |
31~50歳が多くの割合を占めており、20代の若い世代は少なめです。しかし50歳以上もそれなりに存在するため、Webライターは年齢に関係なく活躍できると言えるでしょう。
活動歴 |
|
1年未満 |
43% |
1年以上2年未満 |
20% |
2年以上3年未満 |
13% |
3年以上5年未満 |
12% |
5年以上 |
12% |
活動歴は1年未満が最も多く、年数が長くなるほど減少している傾向です。これはWebライターを始めてみたものの、思ったほど稼げず短期間でやめてしまう人が多いためだと考えられます。
年収(フリーランス) |
|
200万円未満 |
32% |
200〜400万円未満 |
26.9% |
400〜600万円未満 |
21.5% |
600〜800万円未満 |
8.2% |
800〜1,000万円未満 |
5.5% |
1,000万〜1,200万円未満 |
2.3% |
1,200万円以上・その他 |
3.6% |
全体の約6割は年収200~400万円未満という結果が見られます。ただし年収200万円未満の中には、副業として活動する人も多く含まれるためご注意ください。Webライターで1,000万円以上を稼ぐ猛者達も、少数ながら存在するようですね。
仕事獲得法 |
|
クラウドソーシング |
81% |
ライターの求人をネット検索 |
9% |
友人・知人の紹介 |
6% |
企業へ直接問い合わせる |
2% |
その他 |
2% |
クラウドソーシングで仕事を獲得しているWebライターが、全体の約8割です。このサービスは初心者でも仕事を得やすいので、非常に多くの需要を取り込んでいます。まずクラウドソーシングでライターとしての経験を積んでから、別の方法で仕事を見つけ収入を上げるライターも少なくありません。
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メリット
誰でも手軽に始めやすい
パソコンを持っていて文章が書ける人なら、誰でもすぐに始められる点が大きな魅力です。未経験でも副業として始めやすいため、ちょっとしたお小遣い稼ぎに利用する人も。
場所や時間を気にせず活動できる
パソコンとインターネット環境が整っていれば、自宅や外出先など場所を選ばず働けます。また、基本的には納期までに記事を仕上げればいいので、時間に縛られる心配が少ないです。
努力次第で収入が上がる
専門知識や高度なスキルを持っているライターほど、単価が高くなり収入アップにつながります。自分の努力次第で大きな成果が見込めるのは、Webライターにとってのやりがいになるでしょう。
デメリット
初めは収入が低い
クラウドソーシングは初心者でも利用しやすいものの、低単価の案件も多く見られます。Webライターとして活動したいなら、初めは報酬が安い点を覚悟しておき、実績やスキルを積み重ねるのが重要です。
案件が獲得できない
未経験から始めると提示できる実績がなく、また初心者同士での競争率も高いため、なかなか案件を獲得できません。仕事を取るためには提案文で熱意を伝えたり、Wordやブログなどで記事を書き提示したりがおすすめです。
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中には悪質なクライアントも
残念ながらクライアントの中には「募集時と内容が違う」「やりとりが雑」「有料商材の購入を勧める」などのタイプも存在します。悪質なクライアントを回避するには、クライアントの評価をチェックしたり、応募時に相手へ質問し反応を探ったりなどが有効です。
こんな人はWebライターの適正あり!
自分はWebライターに向いているのか、不安に感じる方もいるのではないでしょうか。ここでは、Webライターに向いている人の特徴を解説するので、ぜひ参考にしてください。
①文章の読み書きが好き
Webライターの仕事は文章を書くのが基本です。「執筆→修正」の作業を繰り返すため、文章の読み書きが好きであれば無理なく続けられるでしょう。以下の項目に当てはまる人は、自然と読み書きの力を身につけている可能性があります。
ポイント
- 読書が趣味
- Webの記事やブログを閲覧するのが好き
- 作文で褒められたり賞を取ったりした経験がある
- 自分でブログを書いている
②地道な作業を継続できる
1記事を完成させるまでには、リサーチや情報収集をコツコツとこなします。場合によってはこの作業が数時間以上に及ぶため、地道な作業の積み重ねが苦にならない人はWebライター向きと言えるでしょう。
③向上心が強い
記事の提出後、クライアントから何度も修正を依頼されたり、厳しい指摘を受けたりなども珍しくありません。それでも柔軟に対応し受け入れ、ライティングスキルを磨こうとする向上心が強い人は適正があります。
④スケジュール管理に長けている
Webライターに限りませんが、納期の厳守は信用に直結する重要ポイントです。特に複数の仕事を依頼されている場合は、スケジュール管理を徹底する必要があります。社会人経験のある人なら、スケジュール管理の基本は押さえているかもしれませんね。
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まとめ
Webライターは誰でも未経験から始められます。最初は低単価の仕事がメインになりますが、その後どれだけ収入を上げていけるかは自分次第です。
本格的にWebライターを目指したい方は、この記事で解説した実態や現実を踏まえ、まずは案件をひとつ獲得してみてはいかがでしょうか。