バイクは健康的に動ける方なら、年齢関係なく楽しめる乗り物です。60代でバイクの免許を取得するのは、もちろん遅くありません。
とはいえ、楽しいバイクライフには安全が必須。60代だからこそ、注意したいポイントも重要です。この記事では、60代でバイクデビューしたい方に気を付けたいポイントを解説します。
バイクはこんなに楽しい!
- バイクに乗って風を受けると、とにかく爽快
- バイクに乗っていると間違いなくカッコ良さが増す
- バイク用品を吟味するのも楽しい
- バイクがきっかけで知らない人とも話がはずむ
- 愛車は本当にかわいい
60代のバイク免許取得で知っておきたいポイント
各バイクの免許は、一定の年齢に達していれば取得可能です。何歳以降は取得できないといった年齢上限はありません。
免許名 | 取得可能年齢 | 排気量 | AT限定免許の有無 |
原動機付自転車免許 | 16歳以降 | 50cc以下 | なし |
普通自動二輪車免許(小型) | 16歳以降 | 125cc以下 | あり |
普通自動二輪車免許 | 16歳以降 | 400cc以下 | あり |
大型自動二輪車免許 | 18歳以降 | すべての排気量 | あり |
ここからは、 60代のバイク免許取得で注意したいポイントを解説します。
健康状態や体力は問題ないかどうか
バイクの運転に必要なのは、健康な身体と体力、それから反射神経です。
教習所では、スタンドを払ってからバイクに乗車します。そのため、足をある程度上げられなければいけません。転倒すれば痛いのはもちろん、ケガの内容によっては日常生活にも関わります。
もし体力があるとしても、日頃から運動をして体力を維持するのも大事です。現時点で体力に不安を感じるなら、普通自動二輪車免許(小型)から無理のない範囲で挑戦してください。
注意
体力に不安があるなら、普通自動二輪車免許(小型)から挑戦しましょう!
くれぐれも無理のないように挑戦してください。
教習所によっては、入所前にバイクの引き起こしを体験させてもらえます(教習所ごとに異なる部分です)。バイク免許を検討した昔の筆者は普通自動二輪車免許に挑戦しようとしていましたが、引き起こし体験でかなりひどい出来だったため「まずは小型でバイクに慣れましょう」と指導員の方にすすめられました。
当時は面倒に感じましたが、教習が始まってから納得。大きなバイクは、扱い方をほんの少し誤っただけで大ケガをします。少しでも不安を感じる場合には小型から取得しましょう。
60代のバイクデビューは遅くない
二輪車購入者の平均年齢は、54.2歳です。そのため、60歳以降のバイクデビューは珍しくありません。
・性別は男性が中心で85%を占め、この傾向は変わらない。
・年齢をみると2019年度まで年々高齢化が進んでいたが、今回は前回に比べ、30代以下の構成比が3ポイント増加し32%となり、全体の平均年齢が54.2歳と前回より0.5歳低くなった。
希望車種がなければ250ccがおすすめ
元気な身体をお持ちの60代の方で車種に迷っている場合は、250ccがおすすめ。250ccのバイクには、たくさんのメリットがあります。
250ccバイクのメリット
- 車検がない
- 税金が安い
- 全体数が多い
- 車体が軽い
- 街乗りしやすい
250ccのバイクは、とにかく維持費が安いです。バイクの維持費で大きな割合を占める車検費がありません。(ご自身で定期的なメンテナンスは必要です。)
また、汎用性の高さもポイントですね。狭い街中でも、バイパスでもそれなりに走れます。盗難対策は必要ですが、街中にある駐輪場にも駐車可能。大型バイクになると、意外と駐車スペースに困ります。
メリットが多い250ccのバイクは大人気。メーカー側もカッコイイ250ccバイクを多数展開していますよ!
買える安全は買おう
バイクに乗るときは、それなりの装備が必要です。最低限、ヘルメットとブーツは良い物を揃えてください。事故は起きないのが1番です。しかし、ご自身が事故を起こさなくても、巻き込まれる場合もあります。
安全性の高いヘルメットとは
- 排気量に見合ってる
- PSCやSGマーク、JIS規格などの安全規格が表示されている
- 耐用年数以内
- 的確なサイズ
Amazon「フルフェイスヘルメット部門」ベストセラー1位
安全性の高いブーツとは
- シチュエーションに合ってる
- 的確なサイズ
- 耐久性が高い
Amazon「メンズ用オートバイ保護ブーツ部門」ベストセラー1位
頭部を保護するヘルメットと、事故や※立ちゴケを防止できるブーツにお金をかけて損はありません。「装備をしっかりしていれば事故が防げていたかもしれない……」と後悔するのは悲しいです。数あるバイク用品のなかでも、最低限ヘルメットとブーツは、安全性の高いものを導入してください。
※立ちゴケとは……停車中にバイクにまたがったまま車体が倒れてしまうこと
60代のバイク教習で気を付けるポイント
「バイクに乗りたい!」そう思ったら教習所。ここからは、バイク教習で苦戦しやすいポイントを紹介します。
バイクの運転には、最低限の力や運動神経は必要ですが本質はコツです。筆者がバイクの免許取得で教習所通いをしていた当時、実際に指導員の方から聞いた話も紹介します。もし、バイク教習で行き詰まったら参考にしてください!
一本橋
筆者が教習に通っていた頃、指導員の方から「40代以降にバイクの免許を目指す方の多くが一本橋で苦戦する」と聞きました。
一本橋ができないときは?
一本橋のコツは、進行方向に目線を定めること。あまりにも苦戦する場合には、指導員の方に相談してください。
客観的なアドバイスがもらえると案外あっさりできる場合が多いです。
引き起こし
引き起こしは、年齢に関係なく苦戦する方が多い難所です。
引き起こしができないときは?
引き起こしこそ、力よりもコツが重要。引き起こしは持ち上げるのではなく、押すイメージに近いです。力を加える方向に意識を向けてください。
また、滑りにくい靴を履くのも重要です。この機会に、お気に入りのライディングブーツの準備をおすすめします。
勢い余って反対側に倒してしまわないよう、気をつけてくださいね。
スラローム
スラロームはパイロンの間をジグザグに走行します。よくある失敗は、パイロンを倒してしまうこと。
スラロームができないときは?
スラロームを成功させるには、アクセル操作と視線が大事です。
「そうは言われても難しい……」そんなこともありますよね。どうしたら良いかわからない場合は、指導員のマネを意識してください。理屈よりも、ざっくりマネた方が上手くできたりしますよ。
クラッチ操作
バイクのクラッチ操作は、車とは感覚が異なります。乗り始めは、走るだけで精一杯になるかもしれません。
クラッチ操作ができないときは?
教習が終わって、思い出したときにイメージトレーニングをやってみてください。
バイクにまたがって、クラッチ操作をする感覚をリアルに頭に浮かべます。いつでも・どこでもできて、かなり効果的です!
安全最優先で60代も楽しいバイクライフを
「バイクは危ない」そう言われがちですが、ライダーの意識と入念な準備で限りなく安全に乗れます。60代の方がバイクを楽しむには、さまざまな注意点に加えて60代だからこその注意が必要です。
安全を確立できれば、バイクはあなたの人生をさらに彩ってくれます。例えば、キレイな景色を見たり、お気に入りの店に行ったりするのも最高に楽しいものです。安全に気をつけて、あなたも楽しいバイクライフを送ってみませんか。
こちらの記事もよく読まれています。
-
定年退職後ドライブレコーダーは必需品!おすすめ3品を紹介
定年退職後もまだまだ運転したいけど、注意力・運転操作の衰えやあおり運転によるトラブルが心配ですよね。そんな高齢者ドライバーは、多彩な安全機能を搭載した最新のドライブレコーダーを設置しましょう。 この記 ...
続きを見る