60代から身軽で快適な人生を送るために必要なのが終活と断捨離。最近では、終活を絡めて捨て活とも言われていますね。終活と断捨離は、できれば50代から少しづつ始めて60代で済ませておきたいものです。
でも、面倒でなかなかね…… という方も多いのではないでしょうか。そんなあなたに、この記事では60代から始める終活と断捨離の方法や、その後の過ごし方も紹介いたします。
物が多い環境のデメリット
断捨離は片付けと混同されがちですが、自分にとって大切な物を深く考える作業になります。
「物を捨てる=断捨離」ではありません。
大切な物だけを残し、不要な物を捨てていくのが断捨離を成功させるポイント。


物が多い環境のデメリット
- 命の危険につながる
- 人生の残り時間が減る
- 家族や他の人の負担が増える
- 本当に大切な物がわからなくなる
命の危険につながる
メディアの影響もあって、高齢者の方が交通事故に遭うイメージを持つ方も多いはずです。
しかし、家庭内事故で高齢者の方が亡くなるのは交通事故で亡くなる方の何と約4倍!
なかでも転倒・窒息・ヒートショックは、非常に多いため高齢者の3大事故といわれています。
致命的な場所(階段やお風呂場など)であれば、転倒そのものが命の危機です。
また、一刻を争う事態に物が多くて救急車を呼ぶスマホが見つからないことも。
健康問題は避けられない場合もありますが、物が多い環境は自分で変えられます。
人生の残り時間が減る
日本人は、探し物で1ヵ月に平均76分も使っているというデータがあります。
物が多いと、必然的に物を探す時間がさらに増加する傾向です。

ここで考えていただきたいのは、その物はどのような経緯であっても過去の自分が入手した物であるということ。
自分の意思で入手した物もあれば、頂き物もありますよね。
物が増えたことで探す時間も増えるため、このままだと今後の自分の時間まで削られてしまいます。
家族や他の人の負担が増える
人生が終わるタイミングは人それぞれ。
特に突然亡くなった場合、遺族は葬儀や手続き関係に追われます。
物が多い方だと、遺族の負担はさらに増加。
保険証券やカード、通帳など、物が多いと整理や掃除も大変です。
本当に大切な物がわからなくなる
私達は「物を大切にしよう」「物を捨てるともったいないおばけが出る」などと言われて育ちましたよね?
しかし「物を大切にする=捨てない」は違うと筆者は思うのです。
限界あるのが、人が使える時間と物の保管場所。
不要な物を手放さないと、本当に大切な物がわからなくなってしまいます。
終活の断捨離はシンプル

以下の順序で行うとスムーズです。
終活として行う断捨離の順序
- 必要な物と不要な物を選別する
- 捨てずに物を手放す
- 不要な物を断つ
大切なのは、所有する物の量は個人差があるということ。
あなたが快適に生活できる環境をイメージしながら実行してください。
必要な物と不要な物を選別する
【ルームツアー】ズボラこそ捨てるべき、実はなくても困らない物/ミニマリストよしみ子のおひとり様ライフ
まず、必要な物と不要な物を選別する作業を最初に行います。
物の量にもよりますが、結構大変です。
最後までモチベーションを維持するには、捨てるのが難しくないジャンルから取り掛かるのがおすすめ。
終活で断捨離を行うおすすめの流れ
- 衣類
- 本や書類
- 小物
- 頂き物

そもそも送り主と頂き物は、あなたが所有した時点で関係が断ち切れています。
しかし、人間は感情の生き物。
亡くなった親御さんや、大切な友人からの頂き物だと「理屈抜きで捨てられない」と感じる方も多いはず。
あなたがそう思った時点で、充分に頂き物から気持ちを受け取っています。
現在、自分が使っていないのであれば罪悪感よりも感謝の気持ちを持って手放してください。
ポイント
全部捨てるのを前提に、必要な物と不要な物を分ける。
頂き物には罪悪感よりも感謝の気持ち。
捨てずに物を手放す


物を捨てるのは、気力も労力も使う大変な作業です。
しかし、場合によっては捨てずに物を売ってお金にする方法もあります。
捨てずに物を手放す方法
- ネットオークションやフリマアプリで売る
- 宅配買取を利用する
- 総合リサイクルショップで買い取ってもらう
- 寄付する
趣味やコレクションした品であれば、ネットオークションやフリマアプリを利用するのがおすすめです。
売ればお金になりますし、欲しい人の手に渡るので再び物が役目を果たせるのも魅力。
メルカリやラクマ、ペイペイフリマなど、ネットフリマが初めての方も簡単で安全に出品できるので安心です。
しかし、ネットで売却する方法はすぐに買い手が付く場合もあれば、買い手が見つかるまで時間を要する場合もあります。
手早く簡単に済ませたい方には、宅配買取や総合リサイクルショップで買取がおすすめです。
思い切って寄付するというのも1つの方法です。

断捨離後の過ごし方
断捨離は上記方法で少しずつ進めてください。
ここからは、精神面、ライフスタイルとしての断捨離を行います。
精神面やライフスタイルとしての断捨離
- 収納を増やさない
- 不要な物は受け取らない
- 本当に必要かどうかを判断してから入手する
- 不要な人間関係を手放す
これまで物に囲まれた暮らしをしてきた人にとって、断捨離後の生活は大きく変化します。
スッキリした部屋は清々しく思うのではないでしょうか。
意識しないと物はすぐ増えてしまうので、しばらくは「必要かどうか?」を自分に問いかけてください。


人間関係は、断捨離における最後の難所。
年賀状や電話番号、LINE、メールアドレスもここ数年、音信不通な方は断捨離しましょう。
断捨離後は、本当に大切な人と自分のために時間を使ってください。
今後の人生を楽しく過ごすためには、人間関係も断捨離する決断が必要です。
人生は選択の連続。人と物の断捨離は、あなたの今後の人生において最も重要な選択の1つと言っても過言ではありません。
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