パソコンは粗大ゴミとして出せないケースが多いため、適切に処分する必要があります。
またデータの取扱いは、特に注意しないと個人情報流出のリスクも。
この記事では「パソコンを処分したい!」と思っているあなたへ、正しく廃棄・処分する方法を詳しく紹介します。
パソコンの処分方法を誤るとどうなる?
パソコンを適切に処分しなかった場合、どのようなリスクがあるのでしょうか。
法令に違反する
パソコンに使われている素材を有効活用するため、国ではメーカーによる回収・リサイクルを義務付けています。(資源有効利用促進法)
よって、パソコンは適切に処分しないと法令違反の対象に。
ちなみに、個人が不法投棄した場合は、5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方が科せられます。
個人情報が流出し悪用される
パソコンには、メールアドレスやパスワード、クレジットカード情報などのさまざまな個人情報が記録されています。
これらを完全に消去しないまま処分すると、データが流出し第三者に悪用されるかもしれません。
なお「データを初期化すれば問題ない」と考える方もいますが、特殊な手段を用いればデータを復元できてしまいます。
パソコンを廃棄する時は、正しい方法でデータを消去しましょう。
パソコンを廃棄・処分する方法は5通り
ここでは、パソコンを正しく廃棄・処分する方法や費用について解説します。
主な処分方法は5通り。状況に応じてさまざまな処分方法が考えられるので、それぞれの特徴を見てみましょう。
①メーカーの回収サービスを利用
資源有効利用促進法により、各メーカーには自社製造のパソコンを回収する義務があります。
PCリサイクルマーク付きであれば無料で回収してくれますが、付いていない場合は費用が発生するので注意してください。
データ消去はメーカーが行うものの、あらかじめ自分で処理しておくのが望ましいでしょう。
②リユース企業に依頼
多くのリユース企業(古物売買を手掛ける企業)が対応しているパソコンの無料回収や出張・宅配回収。
パソコンが壊れていたりPCリサイクルマークが無くても、そのまま回収してくれるので助かります。
また、データ消去のガイドラインもバッチリなので安心ですね。
※環境省認定のリユース企業はこちら!
③自治体の回収ボックスに入れる
小型家電リサイクル法に基づき、全国の自治体では小型家電の回収ボックスを設置しています。
ボックスに入るサイズのノートPCであれば投函できますが、デスクトップPCは難しいケースが多いでしょう。
データ消去は自身で行うよう推奨しています。
なお、回収ボックスの有無や対象品目は自治体によって異なるため、それぞれのホームページを確認してみてください。
④家電量販店で下取りに出す
買い替えにともない、古いパソコンを処分したい方が多いのではないでしょうか。
このとき、購入する家電量販店によっては、古いパソコンの下取りサービスに対応しています。
その結果、値引きされた金額で新たなモデルが購入できお得です。
ただし、販売店によってはデータ消去の料金が発生するので注意してください。
※大手家電量販店の例はこちら!
⑤中古買取店で買い取ってもらう
パソコンの性能に問題がなければ、中古買取店で査定を受け買い取ってもらう方法もあります。
新しめの製品であれば高価買取が期待できますが、店によって買取価格が異なるケースも少なくありません。
データ消去を行ってくれる店舗が多いものの、不安であれば事前に確認しておきましょう。
トラブルになるかも?注意が必要な処分方法
トラブルを避けるため、リスクを含んだ処分方法についても頭に入れておきましょう。
フリマ・オークションで販売
フリマやオークションアプリで売却すれば、店での買い取りよりも高額になる可能性があり魅力的に思えます。
しかし個人間でのやりとりになるため、データを確実に消去できなければ復元される恐れも。
データを完全に抹消できるノウハウをお持ちでない方は、別の選択肢をおすすめします。
不用品回収業者に頼む
無料回収のアナウンスとともに、近所を巡回する回収トラックに遭遇した経験はありませんか?
確かに自分で運ぶ手間がなく、費用もかからないのは利点です。
しかし、中には「必要な許可を持っていない」「あとで高額請求された」などの悪徳業者も少なからずいます。
不用品回収業者を利用する場合は、前もって見積もりや口コミなどをしっかり確認しましょう。
パソコンを安く廃棄するには?
少しでも安く廃棄したい方は、以下の費用比較一覧を参考にしてください。
メーカー | PCリサイクルマーク付き:無料
PCリサイクルマークなし:有料 |
リユース企業 | 企業によって異なる |
自治体 | 無料(自治体によっては有料オプションも) |
家電量販店 | 販売店によってデータ消去の費用が発生 |
中古買取店 | 無料(買取価格) |
フリマ・オークション | 無料(販売価格) |
不用品回収業者 | 無料?(要確認) |
パソコン廃棄前の必須処理!データの消去・移行方法
個人情報流出を防止するため、パソコン廃棄時にはデータの消去が必要不可欠です。
また、古いパソコンに大事なデータがある場合は、廃棄前に移行しておくといいでしょう。
データを消去するには
データを消去する方法は
- 消去用ソフトでデータを復元不可にする
- ハンマーなどでハードディスクを物理的に破壊する
- 専用機材でハードディスクに強磁力をあて損傷させる
などがあげられます。
ただし、素人がハンマーや強磁力で完全にデータを破壊するのは難しいため、業者に依頼した方が確実でしょう。
データ消去のおすすめは「完璧・データ消去3 Windows10対応版」
データ復元のおすすめは「ファイナルデータ11plus 特別復元版」
必要に応じてデータを移行しよう
データ移行は、USBメモリや外付けハードディスクへコピーしておき、新しいパソコンに接続して移す手段が最もシンプルです。
なお、WindowsやMacには無料の転送ツールが標準搭載されていますが、OSによってはスムーズに移行できないケースも。
その点、有料ソフトであれば幅広いOSに対応可能です。
バックアップやコピーのおすすめは「Paragon Hard Disk Manager 17 Professional」
また、専門業者に頼めばデータ移行以外の不明点にも対応してくれるので、パソコンが苦手な方は検討してみてください。
パソコンの廃棄は最適な処分方法を
パソコンを廃棄するときは、法令違反や情報漏洩のリスクに細心の注意を払わないと、取り返しのつかない事態を引き起こします。
お住まいの環境やデータ管理などを考慮した上で、最適な処分方法を見つけてくださいね。