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こどもに大事な「空間把握能力」とは?身につける方法も紹介

2020年5月22日

こどもに必要な能力のひとつに、

空間把握能力」というものがあります。

とはいっても、「空間を把握する能力ってどういうこと?」と

疑問が湧いてきそうですね。

なかなか聞き慣れないことばです。

 

今回は、

空間把握能力とはなにか

こどもにとってどう役に立つのか

空間把握能力を身につけるには?

という部分についてお伝えしていこうと思います。

空間把握能力とは?

図形の画像

空間把握能力とは、

「3次元の情報(形、奥行きや位置関係など)を、イメージできる能力」

を指します。空間認識能力とも呼ばれます。

 

空間把握能力というのは日常生活で私たちが自然と用いているものです。

たとえば、目の前のドアを開けるためにドアノブを掴もうとする場合。

人は自分とドアノブの距離感を「無意識で」測り、

その距離をイメージして手を伸ばしてドアを開けます。

手を伸ばしすぎても手をドアにぶつけますし、

伸ばす距離が足りないと、ドアノブをつかみ損ねるでしょう。

 

すなわち、自分と対象物との距離感を掴むにも、とても重要な能力になってきます。

空間把握能力が高いこどもの特徴

図形の画像

では、空間把握能力が高いとどういうメリットがあるのでしょうか。

構成力が高くなる

空間把握能力が高いこどもは

紙面上に描かれた図形を、頭の中で立体物に置き換えることが出来たり、

ブロックのサイズや奥行を正しく認識したりできます。

3次元の情報を“すばやく”かつ“正確に”捉えることが可能です。

どの図形とどの図形を組み合わせれば、

どういうものが作り上げられるのか、をすぐ頭の中で理解できます。

スポーツに役立つ

空間の把握が簡単にできることは運動・スポーツにも役立ちます。

走りながら、人と人との距離感を正しく測って安全にプレーできます。

また、サッカーなどボールを使った遊びでも、

人やゴールまでの距離感をしっかりと把握できるので、

適度な力でパスしたりシュートすることができます。

方向感覚に優れる

空間力の高いこどもは、のちのち大人になっても方向感覚に優れるといわれます。

体の向きが変わっても、東西南北の方角を正確に理解できる

全く知らない建物の中でも自分の現在位置がすぐ分かり、あまり迷わない

地図を読むのも得意です。

空間把握能力が低いこどもの特徴

構成できない

逆に空間把握能力が低いと、どのようなデメリットが生まれるのでしょうか。

構成が苦手になる

ブロックなどの構成が苦手になり、

図形のサイズ感や奥行の把握が難しくなります。

構成する力というのは

「こういう図形とこういう図形を組み合わせていけば、こうなるはずだ」

という仮説思考や論理的思考も身につく要素です。

 

ですからその構成からつまづいてしまうと、

そのあとから生まれる「考える機会」も失われてしまいがちです。

ケガが多くなる

空間把握能力が低いと物体との距離感がうまくつかめません。

なので、ケガをしやすくなる傾向も見受けられます。

スポーツなど、自分も他者も俊敏に動いたりする場面では特に空間把握能力が必要です。

空間把握能力が低いと危機管理が難しくなってしまい、大ケガに繋がりかねません。

 

このように、空間把握能力を高めることは、図形問題を解くのに役立つだけでなく、

日常生活を快適に過ごすために必要な能力ということになります。

空間把握能力を身につける遊び

ブロックを積み上げている子供

では、空間把握能力を幼いころから身につけるにはどうすればいいでしょうか。

 

答えはとても簡単です。

「積み木(ブロック)」「折り紙」「キュボロ」など、

イメージしながら立体物を作り上げるあそびを繰り返すことが

とても大事になってきます。

 

なぜ、このようなあそびが

空間把握能力を鍛えるのに効果的なのでしょうか。

 

それは「ものごとを俯瞰(ふかん)でみる」。

つまり、上空から見下ろして完成形をイメージすることを要求される遊びだからですね。

空間把握能力の高い人が建物の中での自分の位置関係が即座にわかります。

これは、自分が見える部分だけを捉えるわけではないからです。

自分からは見えない部分もイメージできる、

「自分も含めた全体像をつかむ」のに長けているからといえるでしょう。

楽しむことの重要性

笑っている赤ちゃんの画像

さらに、「楽しみながら」身につけることが重要だと研究では言われています。

 

論文「空間把握力の分析に基づく幼児教育の在り方」では、

「空間把握力の総合点」と特に相関係数値が高かった項目

「幼稚園・保育園のとき、積み木やブロック遊び、
折り紙など空間をイメージする遊びは好きであった」
「空間の問題を考えることは楽しい」

の2つが挙げられています。

つまり知的好奇心により積み木やブロックなどの構成が

必要な“あそび”に取り組む機会が増えます。

取り組む機会が増えることにより得意になり、

さらに得意であるからこそ「できた」という達成感につながる。

そしてより空間のイメージが必要なあそびに取り組むようになる。

その循環を生むことが、空間把握能力を向上させる一因になると、論文では述べられています。

そのため、「積み木」でも「折り紙」でも難しい立体物から始めるのではなく、

簡単な構成から始め、繰り返し達成感を得ることで、楽しんで取り組むことが重要といえますね。

 

小さいころから、「ブロックを積み上げては、崩す」という行為を

赤ちゃんが楽しむ場面がみられます。

あれは、「高く積みあがった」ものが、「急に崩れて消えた」ことに対して

面白がっているわけです。

 

そのうち、赤ちゃんは気づきます。

急にブロックがなくなったわけではなく、ブロックが崩れて

下にバラバラになっているだけだということに。

さらに、ブロックは、どうやらクルクルまわすと

色が変わるようです。

さっきは赤だったのに、クルクルまわしているうちに

黄色になりました。

ところが、これもどうやら違うようです。

同じブロックなのに、面ごとに黄色だったり赤だったりと

いろんな色で着色してあります。

こっちの面は赤で、こっちの面は黄色。

ブロックにはいろんな面があって、

見ている部分が違うだけだったのだと、いつかは気づいていきます。

こういう「変化を楽しむ」こと、

ブロックなどのおもちゃの特性に「気づくこと」の積み重ねが

空間把握能力を高める大きな要素です。

おもちゃは、

子供の伸びる力を支えてくれる、大事な資産

ともいえそうですね。

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