「くずし字の一覧」困った時に検索できるサイトを伝授します

くずし字の一覧が掲載されているWebサイトってあるのかな？

くずし字に興味を持った方は「漢字やひらがなには、どんなくずし字があるんだろう？」「自分でもくずし字を書いてみたい」と思っているのではないでしょうか。

古典書籍に登場したくずし字を、データとして一覧にまとめているサイトがあります。

楷書からどのように文字をくずしているのか、くずし字一覧サイトを見ればすぐにわかりますよ。

さらに、うれしいことにくずし字一覧サイトは、無料で検索できて閲覧結果も無料です。

今回は、くずし字一覧サイトについて詳しくお伝えします。

くずし字一覧が見られるおすすめサイト

くずし字の一覧が見られるおすすめサイトを2つ紹介します。

どちらも無料で使えますので、ぜひ漢字やひらがなのくずし字を調べてみてくださいね。

ひとつずつ見ていきましょう。

日本古典書籍くずし字データセット

まずは、ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター（CODH）が提供している「日本古典書籍くずし字データセット」。

CODHは国立情報学研究所と連携している研究施設で、データセットはくずし字の勉強を始めたばかりの方から研究者まで幅広い方々が活用しています。

あなたも、ぜひブックマークして役立ててくださいね。

日本古典書籍くずし字データセットの特長をまとめました。

日本古典書籍くずし字データセットでは、ひらがな（変体仮名）・カタカナ・漢字のくずし字の検索ができます。

使い方はとてもシンプル。検索したい文字を入力するだけです。

膨大な量の文字がアッという間に表示されるので、辞書を引くよりもずっと手軽で早いですよ。

複数の文字を検索した場合は、文字ごとにくずし字データへのリンクが表示されます。

例えば「ありがとう」と検索窓に入力すると、あ（文字コード）り（文字コード）が（文字コード）など……。

リンクをクリックすると、すぐにくずし字が画像で表示されます。

さらに、画像の一文字をクリックすると、実際に使われていた古典書籍のページの表示までも！

実際に使われていた書籍が見られると、主に2つのメリットがあります。

• 前後の文字とどのような続け方で書かれているのかがわかる
• どんな文脈で使われた文字かがわかる

編集部 T

書籍の出現頻度も見られるので、どの文字が、どの書籍で多く使われていたのかまでわかります。 『源氏物語』や『南総里見八犬伝』などの有名な書籍からはもちろんです。 お料理やお菓子の古典書籍からもデータが収集されていることがわかり、筆者も親しみがわいて楽しい気分になりました。

文字種ごとに、くずし字が一覧になっている表もあります。

文字種（くずし字）一覧が見たい人は、頻度順文字種リストからどうぞ。

タマ

くずし字一覧サイトにデメリットがあれば知っておきたいにゃ。

そうだね、デメリットというか……。 くずし字一覧サイトは、すべてのくずし字のデータが入っているわけではないんだ。

編集部 T

くずし字一覧サイトでは、比較的読みやすい手書き文字を中心に収集されています。

つまり、読解が難しい手書き文字はデータに入っていないということです。

今後、さらにデータが充実するのを期待しましょう。

電子くずし字辞典データベース

お次は、東京大学史料編纂所が提供している「電子くずし字辞典データベース」。

「文字」「読み」「部首」のいずれかで、くずし字の検索が可能です。

史料編纂所のデータベースは、学術研究目的の利用に限られています。

利用規定と利用条件を遵守して利用してくださいね。

編集部 T

電子くずし字辞典データベースは、シンプルなサイトです。 個人的に、くずし字をサクッと知りたいときは「電子くずし字辞典データベース」が使いやすくていいなと感じました。

くずし字一覧はこんな方におすすめ

現代の楷書からくずし字が検索できる、くずし字一覧サイト。

くずし字一覧サイトでは、多種多様なくずし方の変化や文字の形の違いを画像で確認できます。

くずし字一覧は、シンプルな操作で膨大なデータが閲覧できますから、研究者や専門家だけでなく下記のような方にもおすすめです。

• これからくずし字が読めるようになりたい
• 自分でもくずし字を書いてみたい
• 自分の名前の漢字のくずし字を知っておきたい

くずし字に興味を持った方は、まず漢字やひらがな一文字からくずし字に親しんでみてはいかがでしょうか。

「そあん（soan）」くずし字変換サービス

【8/7 リリース】 そあん（soan）：現代日本語を古活字（くずし字）に変換するサービスとライブラリを公開しました。 現代日本語のテキストを入力すると、古活字（くずし字）画像を生成します。…

— Center for Open Data in the Humanities (CODH) (@rois_codh) August 7, 2023

最後に、現代の日本語をくずし字に変換してくれるサイトがありますので紹介します。 そあん（soan）は、現代日本語テキストをくずし字画像に変換し共有できるサービス。そあん（soan）で生成した画像は、自由に利用可能です。

タマ

タマもくずし字を書いてみたいにゃ～ 「たま」ってくずし字ではどう書くのかにゃ？

そんなときは、そあん（soan）に打ち込むといいよ！

編集部 T

さっそく、そあんにアクセスして「うちのたまはどこ」と打ち込んでみましょう。 「くずし字画像を生成！」のボタンを押します。 すると、

出典：そあん（soan）公式HPより

ほーら、たまのくずし字が一瞬で生成されました。

タマ

にゃおぉ～ん！　にゃんだこれは～！　すごいにゃ～

くずし字一覧サイトを使ってくずし字を知ろう

「今使っている文字のくずし字を知りたい」「自分でもくずし字を書いてみたい」という方には、くずし字一覧サイトでの検索をおすすめします。

シンプルな操作で膨大なデータが見られますから、くずし字に対してより興味がわいてくること間違いなし！　あなたも検索してくずし字を学んでみませんか。