パソコン1台で動画を確認しながら作業したい。
もっと広々とした大画面で操作したい。
そんな時は、パソコンを2画面で使えたら便利ですよね。
この記事では、デスクトップPCのディスプレイを2台に切り替える手順や、使用時の注意点について紹介します。
デスクトップPC1台で2画面に設定するのは難しい?
2画面の設定は未経験で、うまくできるか不安を抱く方も多いでしょう。
初心者にはハードルが高いのでしょうか?
2画面設定はそれほど難しくない
2画面であれば切り替え器は不要でほとんどの場合、パソコンとモニターをそのまま接続するだけです。
またセットアップもシンプルで、それほど手間がかかりません。
さらに、Windows 10では新機能が追加され、ウィンドウの配置や操作などの利便性がアップしています。
ちなみに、パソコン1台で3画面にしたい時はこれを使えばOK!
ディスプレイは慎重に選ぼう
ノートPC内蔵ディスプレイとは違い、デスクトップPCは画面サイズの制限がありません。
そのため用途や設置スペースに応じて、ディスプレイの規格を柔軟に組み合わせられます。
ディスプレイは長期間使える周辺機器なので、生産性や消費電力などを熟慮し、妥協せずに選ぶのがおすすめ。
ディスプレイを2台使うための設定方法
ここでは、接続から各種設定までの流れを詳しく解説します。
接続端子と接続の手順
接続端子にはどんなタイプがあるのかを押さえておきましょう。
また、HDMI端子が1つしかない場合についても紹介します。
接続端子の種類
パソコンとディスプレイは、主に以下の端子で接続します。
- HDMI:パソコン・家電・ゲーム機など幅広く使われている。最も手軽に利用できる端子。
- DisplayPort:HDMIよりも高品質。ただし環境や使い方によっては手間を要する。
- DVI:型が古めのパソコンに搭載されている。解像度が異なる2種の端子あり。
- D-sub(VGA):アナログ接続の端子。多くのデスクトップPCに搭載されている。
ケーブルを接続
端子を確認したら、パソコンの電源を切りディスプレイにケーブルを接続し、その後パソコンを起動させます。
画面に表示が出ない場合は、ディスプレイの電源や入力切替の設定などを確認してください。
また、パソコンの再起動によって改善するケースもあります。
HDMI端子が1つのみでも接続できる?
写真撮影:筆者
HDMI端子が1つのみでも、2つのディスプレイを使用して2画面にできます。
パソコンにHDMIが1つしかない場合は、HDMIからUSBに変換できるアダプタを用意しましょう。(USB3.0を推奨します)
「HDMI→USB変換アダプタ」
まず1台目のディスプレイは、通常通りパソコン側のHDMIに接続。
2台目のディスプレイは、HDMIをUSBに変換するアダプタを使用してパソコン側のUSBに接続します。
変換アダプタを使い、ディスプレイのHDMIへ接続する手順は以下の通りです。
- 変換アダプタのみをパソコン側のUSB端子に接続(ディスプレイ側のHDMIは接続しない)
- 表示されたウインドウ内の「Windows~」をクリック
- インストール画面の指示に従い進める
- パソコン再起動
- ディスプレイ側のHDMIケーブルを変換アダプタに接続
また、逆に「パソコンだけにHDMI端子がありモニターにはない」というパターンもあるでしょう。
この場合も、専用の変換アダプタやケーブルで同じように接続できます。
ただし、モニター側の端子の種類(DisplayPort・DVI・VGA)によって必要なアイテムは異なるため、購入前にしっかり確認してください。
「DisplayPort用」
「DVI用」
「VGA用」
お好みの表示方法を選択
次にディスプレイのセットアップを行いましょう。
「タスクバーのアクションセンター→表示」もしくは「Windowsキー+P」のショートカットキーで表示メニューを呼び出します。
以下からお好みの表示方法を選択してください。
- PC画面のみ/セカンドスクリーンのみ:1台目か2台目のどちらかの画面のみ表示
- 複製:同じ画面を2台に表示
- 拡張:2台を1つの画面として表示
各種カスタマイズ機能もチェック
画面がセットできたら、より細かな設定を行いましょう。
デスクトップで右クリックを行い「ディスプレイ設定」を選択すると、解像度やテキストのサイズ変更などあらゆる設定が可能です。
四角形の「1」「2」は2台のディスプレイの配置をそれぞれ示しています。
もし2台目のディスプレイ表示が確認できない場合は、「検出する」を選択してみてください。
タスクバーを設定すればより便利に
タスクバーのアイコン表示を自分好みに設定しておけば、より使い勝手が増します。
設定を変更するには、タスクバーで右クリックを行い「タスクバーの設定」を選択してください。
各画面で使用しているアイコンを個別表示したり、タスクバーのボタンを結合したりと活用できます。
2画面使用時の注意点
作業の効率化が期待できる2画面設定ですが、注意点も知っておきましょう。
スペースを圧迫
スペースに余裕がない状態でディスプレイをもう1台置くと、人によっては圧迫感を覚える可能性があります。
そのため新たなディスプレイを追加するときは、今のスペースに問題なく設置できるサイズかをよく確かめましょう。
場合によっては専用のミニデスクを用意したり、2台目はサイズを落としたりなどの工夫が必要です。
画面が見づらくなる
2台目のディスプレイを遠めの場所に置いた場合、画面をやや斜めから見る状況が多くなるでしょう。
この時、モデルによっては画面の色に違和感を感じたり、見づらくなったりが考えられます。
液晶方式によって仕様は異なりますが、やや高額のIPSパネルであれば、どの角度からでも快適に見渡せて便利です。
容量の不足
ディスプレイを追加すると、その分パソコンからディスプレイへ映し出す情報が多くなります。
Webページを表示するだけならまだしも、動画や音楽の編集作業などを行うと容量不足の恐れが。
実際に稼働してみて動作が遅い・重いなどの症状が現れたら、メモリーの増設を検討する必要があるでしょう。
サブディスプレイはテレビでも代用可能
パソコン用ディスプレイをもう1台準備しなくても、普段使っているテレビをサブディスプレイに代用できます。
現在使われているテレビの多くは、HDMIケーブルを使えばパソコンとの接続が可能です。
HDMI端子が付いていないテレビに映したい場合は、変換器を用意すればパソコンとつながります。
ノートPCならHDMIケーブル1本でOK!
ノートPCでしたらHDMIケーブルが1本あれば、手軽に2画面を実現できます。
少しでも快適な環境で作業できるよう、細かな設定もぜひ工夫してみてください。